癌のお話し②

【癌とストレス】~その②~

前回のお話の中で、癌患者さんの約8割が発症の半年くらい前に大きなストレスを感じていたことをお話しました。

あと、添加物や防腐剤が多く使われていて栄養素が少ないコンビニ弁当やハンバーガー類を全否定しない、という話も。


つまり、極端な話しになりますが、いくら食べ物に気をつけていても癌になる、ということです。

天皇陛下や皇族の中にも癌になった方がいらっしゃるじゃないですか。

おそらくこの方々は、コンビニの弁当を召し上がったことはないでしょうし、添加物や防腐剤だらけのものも、口にされたことはないと思いますよ?


それともう一つ8年程前にテレビで見たお話をしておきます。

それは新潟に住んでいらっしゃった近藤さんという、当時70歳の男性の方がある事がきっかけで、ネパールのムスタンという山あいの村に農業指導に行ったお話でした。

この村は標高3000m近いところにあるので、平均気温も低く湿気も少ないので、穀物が僅かに採れる程度でした。

お米は1年に1度、お正月にしか食べられなかったそうです。

しかも山のふもとまで何時間もかけて歩いて行って、です。


そんな貧困な村の人達に(特に子供たち)いつでもお腹いっぱい御飯を食べさせてあげたい!という熱い思いを胸にして、近藤さんは僅かな土を耕して稲作を始めるのです。


ところが最初は失敗続きでした。

気温は低すぎるし水も冷たすぎて、全然実がつかず失敗。そこで寒冷地でも稲が育つよう品種改良した苗にしてみるけど、常に吹く強い風の影響で、これまた稲穂の中は空っぽだったり。

近藤さんは70歳という高齢にも関わらず、情熱を持って知恵を絞り精力的に取り組みますが、なかなか結果が出ないんですよ。

ある年なんか、ようやく稲穂がこうべを垂れてきたかな?という時に、飼っていたヤギだったかロバに全部食べられてしまったこともあったんです。

そこで家畜に食べられないように、また強風の影響を受けないように、田んぼの周りに石垣を作るんですよ。石は豊富にある土地でしたから調達はラクだったようです(笑)


そして4年目に遂にお米ができあがるんですよ!これは軌跡の稲作と呼ばれたみたいですね。


更に近藤さんは稲作が成功したあとに、リンゴの木を植樹してリンゴの栽培も始め、ニジマスなどの養魚場も作って、少しでもこの村が潤うように奔走しました。



<真っ赤に実ったリンゴ>

<ニジマスの養魚場>


そんな近藤さんなんですが、稲作を始めた頃からニジマスの養魚場を作るまでの間に、一度胃ガンが見つかり日本に戻り手術をしているんです。


は冷たくって美味しいし、空気も汚染なんかされていません。食べ物は質素ではあるけれど添加物や防腐剤など使われてはいませんよ。


もしも近藤さんがガンの家系でありガン体質だったとしても、ネパールの山奥で発症してしまったガンの要因は食べ物ではなく、様々なストレスだった、としか思えません。


もちろん添加物や防腐剤など、体にとってリスクになるものは摂らないに越したことはありません。

しかし食べ物に関して、いくら何に気をつけてもガンになることはあるんです。

だから「食べる」ということで何が大切になるかというと「楽しむこと」だと思っています。


晩御飯の時間が近づいてきたらお腹がグ~っと鳴って“自分が美味しいと思うもの”を、お腹いっぱい食べて満足する。その際に家族や友人たちとの楽しい会話があれば更に良いですよね。

その“自分が美味しいと思うもの”が、無添加で手作りの調味料を使った無農薬の有機野菜が一番!と思うなら、それで良いし、例えそれがコンビニ弁当であっても「これが一番旨いんだよなぁ~!」と食べて満足できるなら良いんです。


ガンや様々な病気と密接に関わるストレスの影響を少しでも緩和させる意味でも、気にしすぎないで食事を楽しみましょうね。