名ジャズピアニストよ永遠に②

【10年間のありがとう】

マスターはいざピアノ演奏を始めると、それはそれはカッコイイおじさまピアニスト平間栄治になるのですが、普段お店での会話は下ネタウ〇コネタが好きな、ただのオジサンでした(笑)

 

僕のレパートリーの中に「You'd be so nice to come home to」(ユー・ビー・ソー・ナイス・トゥー・カム・ホーム・トゥー)という曲があるんですが、結構な頻度で「では藤原さんに歌って頂きましょう。指挿入」と紹介するくらいでしたから(笑)

 

そのマスターのお通夜に昨夜(10月30日)行ってきました。


お通夜の会場の入口前には「想いでコーナー」が設置されていて、息子さんの哲治君に「藤原さんの曲の親父直筆の譜面をここに飾りました」と言われて見てみると、僕がjazzを歌い始めて一番最初に作詞作曲したオリジナルの「Beloved You~愛しい貴方~」の譜面が一番前に飾られていました。

切なくて、ありがたくて・・・

息子さんの哲治君や奥様の千恵子ママを始めとする皆さんのご厚情に、ただただ涙が溢れました。

 

その「Beloved You~愛しい貴方~」のCD版をYou Tubeにアップしてありますので、マスターのピアノ(エレピ)の音色と共にお聴き頂ければと思います。


この他にも何曲かのライブの映像をYou Tubeにアップしていて、マスターのピアノを弾いている姿も見れるんですがナット・キング・コールの「lilette(リレット)」という曲が僕もマスターも好きだったのでこちらも是非ご覧下さいね。


ライブの本番前のリハーサルでは「この曲は今回はボサノバで」とか「少し遅めに」とか「最後の部分は2回繰り返しで」みたいに、その日の雰囲気で曲調を変えたりすることもあるんですが、いざ本番の時に全然変更になってないときもしばしばありました(笑)

お客さんの前に立って緊張することはあまりなかったんですが、変更した部分がちゃんと演奏されるのか、という緊張(不安?)は常にあったので、毎回ライブは新鮮な気持ちで歌えたんですよ(笑)


素人に毛の生えた程度の僕が、自主制作とは言えCDを作れたり、ライブで歌う事ができたのも、全てマスターのお陰です。


ぴあのさん以外でライブのピアノ伴奏をお願いする時も、安いギャラにも関わらず、嫌な顔一つせず笑顔で引き受けてくれました。


そして必ず褒めてくれました。

「いや~藤原さんの歌が一番良かったわ。色気があるし」とか

何度か「すべらない話」を披露した時も「テレビよりも面白い」と笑ってくれました。

ぴあのさんには僕みたいなボーカルばかりじゃなく、もちろんサックスやドラム、ベース等を演奏できる方がお客さんとして飲みに行くんですが、突然マスターからご指名がかかります「〇〇さんベース」とか「〇〇さんドラム宜しく」みたいに。

そして僕が呼ばれてステージに行くと「旭川の溜息 藤原直樹」と紹介されます。

何かシックリくるような、しないような紹介のされ方なんですが・・・


ただマスターの訃報を知った時、旭川に限らずマスターと関わりのあった方々からは深い溜息と涙が溢れたことでしょう。


ミドルラバーズとしての10年間、感謝の思いでいっぱいです。

僕のミドルラバーズとしての活動はこれで終演となります。

ライブに足を運んで頂いた皆さん。ライブCDを買って頂いた皆さん。本当にありがとうございました


もし新しいパートナーが見つかったら、またライブを行なうかもしれませんので、その時にはまた聴きにきて下さいね。


そして最高のパートナーであり、最高の恩師であった平間マスター。

10年間 ありがとうございました!


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コメント: 4
  • #1

    のざき (水曜日, 25 11月 2015 10:51)

    ただただびっくりで、残念です。
    いつかぴあのに行きたいと思っていました。
    ご冥福をお祈りします。

  • #2

    藤原 (水曜日, 25 11月 2015 12:22)

    のざきさん、コメントありがとうございます。
    僕も含めて平間マスターにお世話になり、教えてもらった方々がたくさんいますので、
    その平間ファミリーがこれからもJAZZの楽しさや、音楽の素晴らしさを繋いでいって
    くれると思います。

  • #3

    もりい (木曜日, 18 2月 2016 23:18)

    マスターのピアノは、これからもずっと心の中で鳴り続けるでしょう。

  • #4

    藤原 (火曜日, 01 3月 2016 18:21)

    もりいさん、コメントありがとうございます。
    僕の場合は幸いにも平間マスターとのライブの音源が結構残っているので、寂しくなったらいつでも聴くことができます。
    いつか新パートナーが見つかったら、その時はまたソロライブをしますので、是非聴きに来て下さいね。