新生タイガース②

【あの男達が帰ってきた!②】

さて、第33代の阪神新監督に就任した金本監督ですが、就任早々の仕事はドラフト会議での重複指名になった場合の抽選でした。

和田前監督がドラフトの抽選で大阪桐蔭高校の藤浪投手を引き当てて、その後藤波がエース的存在になった事を考えても、重複指名による抽選の結果は球団の将来を左右するほどの大きな意味合いを持ちます。

ドラフトの前日(当日?)までは、甲子園を湧かせた関東第一のオコエ選手を1位指名か!という話になっていましたが、いざ始まってみると1位指名したのが明治大学の高山選手でした。

個人的には意外な指名でしたが、スカウトをはじめ関係者の間では走・攻・守3拍子が揃った選手、という評価と、金本監督が将来のクリーンアップを任せられる選手、という事での指名だったと。


ただ高山選手の指名はヤクルトの1位指名と重複したので抽選になり、ヤクルトの真中監督が交渉権獲得!と勘違いしたガッツポーズが話題になっちゃいましたが、、、(^^;

もしこの時に、勘違いではなく交渉権をヤクルトが獲得してたら、阪神の外れ1位は誰だったのかが気になりますが、とにかく高山選手を含むドラフトで獲得した選手の活躍は楽しみです。

 

さて2002年に就任した星野前監督は、コーチの一人に気心の知れた同級生の田淵氏を招聘しましたが、監督の考えや思いなどを他のコーチや選手たちに上手く伝えるパイプ役にもなったそうです。

そして今回招聘したコーチの中で、そのパイプ役になりそうなのが、金本新監督と同じ2003年・2005年のV戦士であり、同級生でもある矢野コーチなのです。

2003年に18年ぶりで優勝した頃と同じようなシチュエーションなので、尚更期待しちゃうというか、ワクワクしちゃいます!

 

そしてもう一人のV戦士が2軍のコーチに招聘されました。それは優勝した2005年には、歴代3位となる147打点を記録し打点王に輝いた今岡誠です。


この二人も優勝を経験していますので、優勝するための精神力(精神的な体力)の必要性も分かっていると思うので、チームが優勝争いをする時には、尚更この経験者のアドバイスは重要ですよね。


また年齢的な事や故障などもあり、全盛期の剛球は無理かもしれませんが、炎の剛球ストッパー藤川球児も帰ってきました!

故障(ケガ)の影響もなく、球速も150kmを記録しているので問題はない、との事ですが、僕は球速よりも、あのグィ~ンと浮き上がるような球の伸びやキレがあれば心配はないんじゃないかと。

今回は先発の一人として考えているようですが、阪神の抑えの呉昇桓(オ・スンファン)投手がメジャーに移籍する可能性もあるので、9回のマウンドに球児が立つ姿が見れるかも?なんですよ。

ただ藤川投手もそんなに若くはないですし、優勝の功労者という意味でも、このまま阪神でその野球人生を終えて欲しいと思うんです。

そのためにも一花でも二花でも咲かせて、阪神に藤川球児あり!というところを示して欲しいですね!

ただ僕は、監督が代わり、コーチ陣も一新されて優勝経験者が加わったからと言って優勝できる!なんて思ってはいません。

金本監督も全てが初めての経験ですし、時には間違った采配をすることもあるでしょう。

負けが続いたり、大差で負けた試合には(特に讀賣戦)辛辣なヤジも飛んでくるでしょう。

でも例えそんな負け方でも“何らかのメッセージを込めた負け”になるんじゃないかと期待しちゃうんですよね。

もっと言えば、ベンチから睨みを聞かせた金本監督が、デットボールか何かのクレームでベンチを飛び出したら、相手チームの一体誰が金本監督に対して文句を言えるんでしょう?

乱闘になって金本監督の胸ぐらを掴む奴はいるんでしょうか?(笑)


とにかく今から金本監督の一挙手一投足が気になりますし、阪神がどうブッ壊されて、どう再建されるのかも本当に楽しみです!


帰ってきた男達に全てをお任せし、新生タイガースの戦いを応援したいと思います。