【塩分と血圧】
血圧が高くなり医療機関に行くと、先ず塩分を摂りすぎてないかを聞かれますよね?
厚生労働省が唱える食塩の1日の摂取量の目安は、従来は男性が1日9.0g、女性が1日7.5gでしたが平成27年4月1日から男性が8.0g、女性が7.0gに引き下げられました。
それだけ塩分の摂りすぎが要因の一つだと思われる高血圧の患者さんが多いのです。
では、何故塩分を摂りすぎると血圧が上がるのでしょうか?
今回はその理由を簡単にお話しますね
しょっぱいものを食べたり飲んだりすると、喉が渇いて水を飲みたくなりますね。
これは体内の塩分濃度を薄めるために体が“水を欲しがって”いるのです。
血を舐めた経験がある方は分かると思いますが、少~し塩味がしませんか?
実は私達の体に流れている血液には塩分が含まれているから塩味がするんですが、その塩分濃度は約0.9%に保たれています。
(ちなみに汗は約0.5%くらいの塩分濃度です)
脱水症状などで点滴を受ける時に、この写真の生理食塩水を使う場合もありますが、この生理食塩水も0.9%の濃度なんです。
例えば、しょっぱいものを食べ過ぎて血管の中を流れる血液の塩分濃度が1.5%になったとしましょう。
そうなった場合その濃度を0.9%に戻すために、体の中の体液を血管の中に取り込んで薄めます。
そうなると血液の量が増えますよね?
その結果、血管に増えた血液の圧がかかり血圧が上がる、という事になるんです。
また0.9%に戻すために体液が必要になるので、戻すまでの間オシッコや汗を抑えようとしますので、体液が細胞の周りに溜まり、それがムクミという症状になります。
血圧は塩分の影響ばかりではなく、様々な要因で上がり下がりします。排便の時、暖かい室内から急に寒い室外に出た時、お風呂で長湯をした時・・・etc
一時的に血圧が上がるのは問題ありませんが、何らかの原因で上がった血圧が下がってこないで、ずっと高いままなら下げなければいけません(目安は左の図の数値)
血圧を下げるための降圧剤は本来ならば、飲まないにこした事はありません。弊害があるからです。でも高い血圧をそのまま放置すると右の図のような病気を引き起こしてしまう可能性が高くなるので降圧剤を服用したほうが良いのですが、降圧剤を服用しなくても弊害の心配のないサプリメント等で下げる方法はたくさんあります。
顔や頭がボーッとする・ゴーッという耳鳴りがする・肩が張る・後頭部が重だるい、などの症状が気になる方で降圧剤の服用はちょっと・・・という方は、先ずはご相談下さいね。
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